コロナ禍で歯周病のリスクが高まっている。因果関係は不明だが、歯周病だとコロナ感染による死亡率が約9倍に跳ね上がり、インフルエンザの感染リスクも高くなる。歯周病は成人の約7割がかかっている病気。専門家によると、マスクで無意識に行っているある行動で歯周病が悪化しやすいという。
歯周病でインフルエンザの感染リスクが高くなるという。高齢者190人を調査した所、歯科衛生士によって歯の掃除をしてもらった98人のうち約1%(1人)がインフルエンザに感染し、本人や介護者に歯の掃除をしてもらった92人は約9.8%(9人)がインフルエンザに感染したという。これに、専門家は「歯周病菌が出すタンパク質分解酵素がウイルスと細胞の結合力を高める働きがある」「専門的な口腔ケアをすることでインフルエンザの感染リスクを減らすことができる可能性がある」とコメントした。また、歯周病でコロナの死亡率が高くなるリスクがあるという。歯周病の人が新型コロナに感染した場合、歯周病ではない人と比べ死亡率は8.81倍、人工呼吸器を使用する割合は4.57倍、合併症を発症する割合は3.67倍になるという。これに、専門家は「歯周病の人に基礎疾患が多いことが影響しているのか明らかになっていないが、歯周病の人はコロナの重症化リスクが高い」とコメント。また、歯周病対策については「磨き残しをゼロにするのは難しい。同じ箇所を磨き残しやすく、そこは365日ずっと磨けていない。専門的なクリーニングを定期的に受ける必要がある」とコメントした。そして、歯周病予防になる歯の磨き方は「歯と歯の間に毛先を入れる」「角度は斜め45度」「磨くのではなく揺らす」のがポイントだという。出展 情報ライブミヤネ屋
歯周病菌などグラム陰性菌のエンドトキシン(LPS)による新型コロナウイルス感染者のサイトカインストームを防止するためにこれまで以上に歯磨きとフロッシングを推奨し、歯肉炎のない状態を維持することが大切です。ウイルス性肺炎に続発する細菌性肺炎を防止するために、歯周病の治療は必須です。
出展 花田 信弘教授(九州歯科大学卒元国立感染症研究所 口腔科学部 部長 現鶴見大学 歯学部探索歯学講座 教授)
花田教授は大学の同窓であり、素晴らしく優秀な教授です。
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