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サイナスリフト(ラテラルスリット法)インプラント治療は、生活習慣病の発症予防・重症化予防になる。

 

レントゲンは70代男性。本日、無事にインプラント上にジルコニアの歯が入った。サイナスリフトをラテラルスリット法でおこない、骨造成をし、インプラント治療をやらせていただいた。
古い連結銀歯がかぶった大臼歯がある日折れた。
大臼歯を喪失すると、健康に驚くべきマイナスな状態となることをご存じだろうか?
まず咀嚼機能低下症(100mg/dl以下)になる
①咀嚼機能低下症→タンパク質低栄養→血清アルブミン値低下(3.5g/dl以下)→筋肉量低下→サルコペニア・ロコモティブシンドローム→フレイル→転倒骨折→要介護
②咀嚼機能低下症→糖質偏重食→ブドウ糖負荷の増加→食後高血糖→耐糖能異常→糖尿病→糖尿病関連性合併症
①②のような経路を経て健康が害されていく。(DENTAL Implantology V,12 No.4 別冊 2020年7月10日発行)
咀嚼機能低下症は様々な健康被害を誘発していく。咀嚼機能回復を考えると欠損部はインプラント治療が第一選択となる。
入れ歯と比べるとインプラント治療の咀嚼機能の回復は著しい。しかし、大臼歯部は骨の厚みがなく、インプラント治療をあきらめざるを得なかった患者さんも多い。
サイナスリフト法インプラント治療は骨の厚みがなくインプラント治療をあきらめざるを得なかった患者さんにもとても有効な術式である。しかもラテラルスリット法は従来より侵襲や術後の腫れが少ない手術法である。
サイナスリフト法によるインプラント治療はただ単に快適に咬めるだけでなく
健康寿命を延ばすというステップになりうることを認識していただきたい。
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